思惑

伝える事って難しい。表現方法を日々模索。

賃貸物件の選び方(物件下見編)

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賃貸物件選び、物件下見編です。

賃貸物件の選び方(事前準備編)を見てない方は、こちらを先に見てください。

omowaku.hatenablog.jp

いよいよ実際の物件を見に行きましょう。

物件を見に行くときに注意したほうが良い点を挙げていきます。

 

下見ポイント

写真や実際の下見で気を付けて見た方が良いポイントです。

  • 住人の質
  • 部屋の状態
  • 建物の管理状況
  • 近隣の建物
  • 駅、バス停などへの道

どの点を重視するかは人によって異なると思いますので、加点減点の基準を作って採点していった方が冷静に分析できると思います。

住人の質

騒音問題などがあった場合でも、管理会社と言えど強制的に住人を退去させることは難しいので、

最初は対象者のポストに手紙を入れて注意します。気づかずにやってる人はこの時点で収まるので問題ないでしょう。

それでも止めない人が居る場合は掲示板への告知になることが多いです。

大抵の管理会社は張り紙だけして、苦情を出した人に「対応していますよアピール」はしますが、これで迷惑行為がやむことは無いでしょう。

本格的に対応となると、それなりの労力がかかり、それでも成果が得られないことも多々あります。

また入居者が一人減ったところで、次の入居者はいるのですから、そこまで真剣に対応してくれる業者は稀です。

まともな人間なら、隣人トラブルは基本的に逃げる事しかできない事を覚えておきましょう。

こちらから動いて被害を加えでもしたら、かえって法律で裁かれてしまう可能性があります。

このようなトラブルは多少お金を払ってでも避けるべきです。やられてからでは遅いので。

軽く考えている方もいるかもしれませんが、騒音問題などは本当に深刻です。やられた人しか分からないでしょう。

 

また、生活リズムが極端に違う人が居る場合は、お互いに気を使うので分かっている場合は避けた方が良いでしょう。

学生、単身、家族連れ、夜間作業など、どのようなタイプの人が多いかなどは、仲介業者に聞くと答えてくれる場合もあります。

部屋の状態

  • 日当たり

日当たりは部屋の間取りで方角は分かるのですが、日を遮るような大きな建物や木などがないか確認が必要です。

 

  • 壁の厚み

建物の構造が鉄筋コンクリートだとしても、壁がコンクリートである保証はありません。

木材での内装だったり、薄い壁だったりすると隣の音が気になるかもしれません。

 

  • 窓からの景色

窓からの景色をチェックした方が良いのは、見晴らしが良いとかそういうプラス要素のものではなく、

窓を開けたら目の間すぐに隣のビルの壁だった、向かいの建物からまる見えで常時カーテンが必須だった

などの最低条件をクリアしているかどうかです。

 

  • ベランダ

ベランダは、隣の部屋からゴミなどが侵入してきていないかを見ます。

ゴミを外に保管する人がたまにいます。こういう人は風で飛ばされるなんてことは気にしていないので、

こちらのベランダにゴミが飛んで来ていたりします。

また、火災などの非常時には端の部屋まで行って非難ハシゴで逃げる構造が多いので、

ベランダが通行できないと逃げ遅れて命に関わることもありえます。

 

  • 窓の防音性能

外の音が筒抜けになるようなところだと、睡眠を妨害されることもあります。

 

建物の管理状況

  • 掲示物

期限が切れている掲示物が張りっぱなしになっている場合は、あまり管理体制を期待できません。

また、ペット禁止なのに「ペットを飼ってはいけません」などの禁止事項やマナーの張り紙がある場合は、条件を無視する住人が居ることを意味しています。

 

  • 共有部

まずは掃除の状況です。

敷地内にゴミが放置されていないかは重要な要素です。

屋外なので細かな点を見る必要はありません。明らかに放置されたゴミだったり、目立つ汚れだったりが無いことを確認する程度です。

住人みんなで使うからこそ、割れ窓理論が効いてきます。

 

  • ゴミ捨て場

きちんとゴミ出しの日を守って出しているところを選ぶのが良いですが、

ある程度の都会だと住人全員がゴミ出しルールを守ってる場所はごく稀でしょう。

引っ越しの多い人だとルールを勘違いして覚えてる人もいるので、ここは諦めるしかないかもしれません。

ただ、どのくらいの人がゴミ出しを守っていないかと言うのを知ることができます。

 

  • 駐車場、駐輪場

きちんと決められた場所に止められているか、駐輪スペースの余裕はあるか、 他人が簡単に入って来れないようになっているか、ゴミが落ちていないかを見てください。

駐輪場に止めるのが面倒だからと、歩道など別の場所に止めたりする人が居ます。

自分の尺度で迷惑になっていないと思い込んでいるタイプの人間なので、関わらない方が良いです。

 

近隣の建物

  • コンビニ

支払いや緊急時の買い物など、コンビニというだけあって便利です。

部屋着でも出て行けるくらいの距離に1件はあると良いです。

 

  • スーパー

営業時間を確認しましょう。

早めに閉まるところだと、仕事帰りで寄れないこともあります。

 

  • 病院など

たまにしか行かないようなところは、それほど重要ではありません。

アピールしている不動産屋もありますが、持病を抱えて定期的に通院する人にしかメリット無いような気が・・・。

 

  • ペット可のマンション

近くにある場合は、道路が汚れていることを覚悟しましょう。

殆どの飼い主はフンの処理をしますが、小便に水をかけて薄めるなどの処理をする人は稀です。

また、フンを放置する飼い主も一定数居るのは確かで、直接見かけても、飼い主が動物レベルなので近づかないのが良いです。

 

駅、バス停などへの道

特に通勤通学時間帯、できれば夜間も含めて安全かどうか。

暗がりがあるようなところだったり、人通りが少ないような場所は犯罪に巻き込まれるリスクが高くなるので、

多少遠回りになったとしても安全なルートがあるか確認しましょう。

 

車や人の交通量の多さも見ておいた方が良いでしょう。

小さな道だと、同じ方向に歩く人が多すぎて車道にまで溢れて歩いているところもあります。

危険ですので車道を歩くのは止めましょう。

 

最後に

賃貸では、大家よりも隣人とのトラブルが多いと思います。

特に田舎出身の方は、都会の無関心、マナーの悪さに幻滅するかもしれません。

休めるはずの家でストレスが溜まってはいけません。物件はしっかり選びましょう。

私情を挟んだ愚痴のようになってしまいましたが、こういうの書いてる人少ないので、

トラブルを避けるための一つの知識として活用いただけると幸いです。

また、この記事で批判されたと思った方は、公共マナーという物を考え直していただけると幸いです。

賃貸物件の選び方(不動産屋編)

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賃貸物件選び、不動産屋編です。

賃貸物件の選び方(事前準備編)を見てない方は、こちらを先に見てください。

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不動産屋に行って物件を紹介してもらいましょう。

不動産屋の選び方です。

 

不動産屋の種類

仲介業者

物件の紹介などで儲けを出しています。

管理会社が委託されている物件やオーナーが直接管理する物件の情報を集めて顧客に紹介します。

チェーン展開してる不動産屋は大抵こっちです。

 

契約の時だけの関係なので、サービスの良さそうなところや、仲介手数料の安いところを選びましょう。

ちなみに、仲介業者は一部の物件を独占的に持ってることもありますが、大抵は他の業者でも紹介してもらえます。

気に入らない場合は他の業者経由で契約しましょう。相見積を取って仲介手数料値切ることもできるかもしれません。

 

稀にですが、付随サービスを出してくるところもあります。本来はしなくてもいいのに、必須であるかのごとく進めてくる業者です。

防虫駆除サービスだとか、クレジットカードの契約だとか。

ちゃんとオプションであることを説明してから紹介してくれるならまだいいのですが、

物件を探す時間のない客の足元を見るかのようにこれを契約しないとアパート契約できないかの如く

セットで契約するのが当たり前のように言ってくる業者とは契約を避けた方が良いでしょう。

 

仲介業者は1回だけの付き合いが多いので、契約させたもの勝ちみたいに振る舞う人も居ます。

嘘をつくとまでは行かないにしても、黙っていることで誤認させて結果騙すようなパターンですね。

「聞かれなかったから答えませんでした」と平気で言う専門家を信じても良いことはありません。

 

管理業者

物件を維持管理することで手数料収入を得ています。

他の住人とのトラブルなどはこちらで対応してもらうことになるので、物件の次に重要視するべきところです。

と言っても、実際にトラブル対応してもらったりしない限り分からないものなので、ネットでのクチコミなども少なく、情報はあまり期待できないでしょう。

実際の物件の管理状態を見て良し悪しを判断する方が賢明です。

管理状態のチェックポイントは物件下見編で紹介します。

 

賃貸物件の選び方(物件下見編)へ続く。

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賃貸物件の選び方(事前準備編)

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賃貸物件選びって何を基準にしていますか?

多くの人が、家賃や広さ、駅からの距離、日当たりなどを重視しているかと思います。

そして住んでみてわかるその他の不便。

嫌なところがあっても費用やら手続きやらでなかなか引っ越ししづらいものです。

これから引っ越しシーズンに向けて、知っていてほしい物件選びの視点をご紹介します。

何度か引っ越しをした経験から得た知識、ご参考になれば幸いです。

 

対象

  • 良識のある人

集合住宅は当然として、戸建てにしても、近所に人が居ないということは殆どないでしょう。

自分のところだけ綺麗にして、周りはどうでもいいと思ってるような人は迷惑なので人のいない山奥にでも行ってほしいもんです。

  • 静かに暮らしたい人

家と言うのは、たとえ賃貸だとしても休息の場であり、安らぐことのできる場所である方が良いですね。

これに異を唱える人は少ないと思いますが、そういう方はこの記事は参考にならないかと思います。

不動産屋に行く前に

条件選び

不動産屋に行く前に、まずは条件をある程度固めましょう。

まず一般的な条件として挙げられるのが、

  • 家賃
  • 間取り、広さ
  • 風呂トイレの有無と形態
  • 最寄り駅(バス停)の利便性と距離
  • 階層
  • 建物の構造
  • 築年数
  • 駐車場の有無
  • ペット飼育条件

このようなものでしょうか。

 

「この地域に住みたい!」と言う方もいるかもしれませんが、よほどのことが無い限りオススメしません。

地域を限定する場合は人気の地域に集中することが多く、どうしても条件が厳しくなりがちです。

ですので、他のすべての条件は妥協できるって人向けかと思います。

 

物件を探していると、どんどん良い条件の物に目移りをしてしまうので、自分の中で線引きをしましょう。

基本的に都会の場合、物件が多数あるので、家賃を上げてしまえば条件に合う物件を探しやすくなります。

逆に地方の場合、物件の数が少ないので、条件を増やしてしまうと物件が見つからなくなります。

ここは、住んでる地域に合わせて調整してください。

 

絶対条件(条件A)

さて、条件の絞り方です。

上の条件からさらに絞り込みます。

この中で、最も重視する条件を2~3個選んでください。

そして許容できるギリギリの上限値or下限値を決定しましょう。

家賃であれば、最高で月に7万まで出せる。

広さであれば、最低で20平方メートルあればいい。

などです。

 

これを条件Aとします。

この条件は基本的に変更しません。

条件に合わない物件は、今回は縁が無かったと思って諦めましょう。

 

必須条件(条件B-1)

次に、他の条件を洗っていきます。

通勤や通学のために賃貸を利用する方が多いと思います。

会社や学校までの距離が現実的に通えるものでなければいけません。

となると、この条件は必須と考えて良いでしょう。

ここで、必須条件を幅を持たせて決めます。

通勤や通学であれば、以下の点が考慮すべきことかと思います。

  • 運賃
  • 通勤時間
  • 使用時間帯の利便性
  • 乗り換え回数
  • 使用時間帯の混み具合

考慮事項をリストアップできたら、これらの中で絶対に必要な項目にチェックしましょう。

例えば会社の通勤費の上限だったり、通勤時間は30分以内にしたい、人ごみは気持ち悪くなるから避けたいなどです。

 

最終的に、許容できる幅を含めて設定しましょう。

通勤時間は10~30分

ラッシュ時は人が多いけど、少し前の時間は空いてる路線ならそれでも可

などです。

 

これらの条件も、範囲内に収まらなかったら縁が無かったと思って諦めましょう。

 

追加条件(条件B-2)

出来ればほしいな、と優先度が低めな条件です。

たとえばオートロックだったり、宅配ボックスだったり、インターネット回線だったり。

この辺の条件になると、工夫次第で何とか対処できたり、次の場所に引っ越すときに考え直すなどでも十分です。

あると便利だと分かるけれど、無い場合に不便かどうか予想できないものは、思い切って削りましょう。

私の場合は、通販で買い物することが多いため、宅配ボックスは手数料払ってでも欲しい施設になります。

コンビニでも受け取れるので、コンビニに何度も行くのが苦にならない人はそちらでもいいかもしれませんが・・・。

 

これらの条件は、サービスを受けるとして、いくら払えるかを個別に考えて優先度準に並べましょう。

条件A、B-1を満たしている条件に対して絞り込みをするために使います。

 

相場調査

今はネットで物件が調べられます。

設定した条件で物件が見つかるのかを事前に確認します。

目安としては、条件A、条件B-1を満たすものが10件以上出るような条件設定をした方が良いです。

あまり厳しい条件だったり、家賃相場がかけ離れていたりしたら、不動産屋に行っても物件が見つからずに終了となることが多いためです。

 

ここでお気に入りの物件をピンポイントで探してもいいと思います。

既に埋まっていることはあるかもしれませんが、その場合でも似たような物件を提示してもらうための情報となります。

 

まとめ

絶対条件、必須条件、追加条件の3段階で条件を作っておこう。

その条件に合う物件が希望地域やその近隣にあるか下調べをしておこう。

 

準備完了

あまり条件ばかりを設定しても、物件がないことには始まらないので、 これくらいの情報を絞り込んだらいざ、不動産屋へ。

賃貸物件の選び方(不動産屋編)へ続く。

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