賃貸物件の選び方(物件下見編)
賃貸物件選び、物件下見編です。
賃貸物件の選び方(事前準備編)を見てない方は、こちらを先に見てください。
いよいよ実際の物件を見に行きましょう。
物件を見に行くときに注意したほうが良い点を挙げていきます。
下見ポイント
写真や実際の下見で気を付けて見た方が良いポイントです。
- 住人の質
- 部屋の状態
- 建物の管理状況
- 近隣の建物
- 駅、バス停などへの道
どの点を重視するかは人によって異なると思いますので、加点減点の基準を作って採点していった方が冷静に分析できると思います。
住人の質
騒音問題などがあった場合でも、管理会社と言えど強制的に住人を退去させることは難しいので、
最初は対象者のポストに手紙を入れて注意します。気づかずにやってる人はこの時点で収まるので問題ないでしょう。
それでも止めない人が居る場合は掲示板への告知になることが多いです。
大抵の管理会社は張り紙だけして、苦情を出した人に「対応していますよアピール」はしますが、これで迷惑行為がやむことは無いでしょう。
本格的に対応となると、それなりの労力がかかり、それでも成果が得られないことも多々あります。
また入居者が一人減ったところで、次の入居者はいるのですから、そこまで真剣に対応してくれる業者は稀です。
まともな人間なら、隣人トラブルは基本的に逃げる事しかできない事を覚えておきましょう。
こちらから動いて被害を加えでもしたら、かえって法律で裁かれてしまう可能性があります。
このようなトラブルは多少お金を払ってでも避けるべきです。やられてからでは遅いので。
軽く考えている方もいるかもしれませんが、騒音問題などは本当に深刻です。やられた人しか分からないでしょう。
また、生活リズムが極端に違う人が居る場合は、お互いに気を使うので分かっている場合は避けた方が良いでしょう。
学生、単身、家族連れ、夜間作業など、どのようなタイプの人が多いかなどは、仲介業者に聞くと答えてくれる場合もあります。
部屋の状態
- 日当たり
日当たりは部屋の間取りで方角は分かるのですが、日を遮るような大きな建物や木などがないか確認が必要です。
- 壁の厚み
建物の構造が鉄筋コンクリートだとしても、壁がコンクリートである保証はありません。
木材での内装だったり、薄い壁だったりすると隣の音が気になるかもしれません。
- 窓からの景色
窓からの景色をチェックした方が良いのは、見晴らしが良いとかそういうプラス要素のものではなく、
窓を開けたら目の間すぐに隣のビルの壁だった、向かいの建物からまる見えで常時カーテンが必須だった
などの最低条件をクリアしているかどうかです。
- ベランダ
ベランダは、隣の部屋からゴミなどが侵入してきていないかを見ます。
ゴミを外に保管する人がたまにいます。こういう人は風で飛ばされるなんてことは気にしていないので、
こちらのベランダにゴミが飛んで来ていたりします。
また、火災などの非常時には端の部屋まで行って非難ハシゴで逃げる構造が多いので、
ベランダが通行できないと逃げ遅れて命に関わることもありえます。
- 窓の防音性能
外の音が筒抜けになるようなところだと、睡眠を妨害されることもあります。
建物の管理状況
- 掲示物
期限が切れている掲示物が張りっぱなしになっている場合は、あまり管理体制を期待できません。
また、ペット禁止なのに「ペットを飼ってはいけません」などの禁止事項やマナーの張り紙がある場合は、条件を無視する住人が居ることを意味しています。
- 共有部
まずは掃除の状況です。
敷地内にゴミが放置されていないかは重要な要素です。
屋外なので細かな点を見る必要はありません。明らかに放置されたゴミだったり、目立つ汚れだったりが無いことを確認する程度です。
住人みんなで使うからこそ、割れ窓理論が効いてきます。
- ゴミ捨て場
きちんとゴミ出しの日を守って出しているところを選ぶのが良いですが、
ある程度の都会だと住人全員がゴミ出しルールを守ってる場所はごく稀でしょう。
引っ越しの多い人だとルールを勘違いして覚えてる人もいるので、ここは諦めるしかないかもしれません。
ただ、どのくらいの人がゴミ出しを守っていないかと言うのを知ることができます。
- 駐車場、駐輪場
きちんと決められた場所に止められているか、駐輪スペースの余裕はあるか、 他人が簡単に入って来れないようになっているか、ゴミが落ちていないかを見てください。
駐輪場に止めるのが面倒だからと、歩道など別の場所に止めたりする人が居ます。
自分の尺度で迷惑になっていないと思い込んでいるタイプの人間なので、関わらない方が良いです。
近隣の建物
- コンビニ
支払いや緊急時の買い物など、コンビニというだけあって便利です。
部屋着でも出て行けるくらいの距離に1件はあると良いです。
- スーパー
営業時間を確認しましょう。
早めに閉まるところだと、仕事帰りで寄れないこともあります。
- 病院など
たまにしか行かないようなところは、それほど重要ではありません。
アピールしている不動産屋もありますが、持病を抱えて定期的に通院する人にしかメリット無いような気が・・・。
- ペット可のマンション
近くにある場合は、道路が汚れていることを覚悟しましょう。
殆どの飼い主はフンの処理をしますが、小便に水をかけて薄めるなどの処理をする人は稀です。
また、フンを放置する飼い主も一定数居るのは確かで、直接見かけても、飼い主が動物レベルなので近づかないのが良いです。
駅、バス停などへの道
特に通勤通学時間帯、できれば夜間も含めて安全かどうか。
暗がりがあるようなところだったり、人通りが少ないような場所は犯罪に巻き込まれるリスクが高くなるので、
多少遠回りになったとしても安全なルートがあるか確認しましょう。
車や人の交通量の多さも見ておいた方が良いでしょう。
小さな道だと、同じ方向に歩く人が多すぎて車道にまで溢れて歩いているところもあります。
危険ですので車道を歩くのは止めましょう。
最後に
賃貸では、大家よりも隣人とのトラブルが多いと思います。
特に田舎出身の方は、都会の無関心、マナーの悪さに幻滅するかもしれません。
休めるはずの家でストレスが溜まってはいけません。物件はしっかり選びましょう。
私情を挟んだ愚痴のようになってしまいましたが、こういうの書いてる人少ないので、
トラブルを避けるための一つの知識として活用いただけると幸いです。
また、この記事で批判されたと思った方は、公共マナーという物を考え直していただけると幸いです。